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法単語解説まとめたし

法律単語を辞書じゃなくて使う意味でまとめる。

弁論主義

はい、こんばんは。

 

今回は民事訴訟法における基礎事項の1つと間違いなく言えるであろう、弁論主義についてです。

 

 

判決の基礎となる事実および証拠の収集および提出について、当事者の責任であり、権原であるとする原則。

 

3つのテーゼが存在する。

1)裁判所は当事者の主張しない事実を判決の基礎としてはならない。(149条)

 

不意打ち防止が目的と考えて良い。

 

2)裁判所は、当事者間に争いのない事実をそのまま判決の基礎としてはならない。

 

3)裁判所は、争いのある事実を証拠によって認定するに当たっては、当事者が申し出た証拠方法によらないといけない。

 

 

・根拠

a)私的自治説

弁論主義は私益に関する紛争の解決を目的とする民事訴訟の本質に根ざすものとして、その根拠を私的自治の尊重に求める説。

 

 

b)手段説

訴訟の結果について最も利害を感じるのは当事者であるため、当事者に自己に有利な資料の提出責任を負わせることで客観的に十分な資料の収集が期待でき、真実を発見しやすいことから真実発見の便宜的・技術的見地から1つの手段として弁論主義が採用されているとする説。

 

 

c)多元説

上記の私的自治の尊重や真実発見の効率に加え、不意打ち防止や裁判への信頼確保といった要請も加えた多元的な根拠に基づく歴史的所産であるとの説。

 

 

・適用対象

1.通常の民事訴訟に適用

 

2.主要事実についてのみ

 

3.判断事項…本案の判断における必要な事実、また訴訟要件の有無の判断については訴の利益や当事者適格、任意管轄の判断の基礎となる資料収集に。

 

 

弁論主義への違反は上告理由となりえる。

 

・参考文献

コンメンタール民事訴訟法 第2版

最高裁判所昭和41年4月12日第三小法廷判決

別冊ジュリスト 民事訴訟判例百選 255頁

最高裁判所判例解説昭和41年度