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法単語解説まとめたし

法律単語を辞書じゃなくて使う意味でまとめる。

裁判上の自白

本日は裁判上の自白についてです。

 

まあ大体わかるようにこちら週に1・2本忘れたくない単語まとめてるだけで勉強したなあっていう復習みたいなもんでございます。

個人の見解とかじゃなくて一応ちゃんとした参考文献使ってるので参考にしてくれる人いたらどうどうと参考文献読み上げといてください。

 

 

ちなみに今回の参考判例最高裁判所昭和41年9月22日第一小法廷判決です。

単語以外の判例研究自体は毎度のごとくはしょります。

 

1.意義

口頭弁論又は弁論準備期日において、一方当事者が相手方当事者の事実主張と一致する内容の事実を主張し、かつその事実に基づく法律効果が当事者にとって不利益となる場合の当事者の当該訴訟行為。

 

 

2.不利益性

ⅰ)証明責任を負う当事者が本来証明するべき事実について、相手方当事者がそれと一致する内容の事実を主張した場合に成立。(証明責任説)(伝統的な意味で通説)

 

証明責任とは…責任ではない。ただ、ある事実がある時に、その証明を行わない場合には一方の当事者が不利益を被るという事実を指す。

実質的に証明することになるので証明責任。

 

 

ⅱ)証明責任の所在と関わりなく、ある事実の主張が当該当事者にとって敗訴可能性を高める場合に成立。(敗訴可能性説)(今では通説とも)

 

 

3.態様

擬制自白。先行自白だけではなく、相手方が援用すると成立。

 

 

4.効力

ⅰ)裁判所拘束力(審判排除効力)

 

ⅱ)不要証効(民事訴訟法179条)

 

ⅲ)当事者拘束力(不撤回効)←禁反言(2条)

 

撤回できる時

①相手方の同意があるとき

②338条5号(再審事由)

③真実に反し、かつ錯誤

 

 

5.自白の対象となる「事実」

・否定説(判例)

間接事実・補助事実は対象外。

理由には自由心証主義(247条)が挙げられる。間接事実などに自白を認めると、証拠は自由に判断して良いのに、拘束力によって心証が及ばなくなってしまう。

 

・限定肯定説(全面肯定説から例外を認める。)

「自白された間接事実からの主要事実への推論が別の間接事実の認定により妨げられる」時と、「自白された間接事実を打ち消すに足る別の間接事実が認定できる」時とを除いた時に拘束力を認める。

 

対立したAとBという間接事実が自白によって認められた時、どっちも選ぶことになることはできず、その際に外すことになるなどのとき。

 

 

・全面肯定説

上記のような例外にあったとしても、どっちから事実を推認するのかは自由であるので関係なく肯定説を取るというもの。

 

限定肯定説と肯定説の差と言うものは難しく、限定肯定説を取った際に自白がなかったことになるなら…など考えることはあり、正直今の私にどっちがいいかこれはわからない。

 

他にも

・不撤回効のみ認める説

 

・不要証効を認める説

がある。

 

以上である。

 

6.参考文献

最高裁判所判決民集昭和41年度(9月22日分、頁数今手元になく。)

コンメンタール民事訴訟法第2版

民事訴訟判例百選第5版116頁

有斐閣 リーガルクエスト民事訴訟